AI導入に取り組む企業が直面する課題と対策

May 13, 2025

これまで200社以上の企業のAI導入責任者の方と対話をする中で感じているのは、企業がAIを導入する際に直面する課題にいくつかの共通項があること。今回は、その共通項と成果を上げるカギについて、PwC Japanグループが行った、「生成AIに関する実態調査2024 春」の調査結果も参照しながら紹介をする。今後自社への本格的なAI導入を検討されている皆様の一助となれば幸いである。

多くの企業がAI導入において直面する課題

企業がAI導入において直面する課題は様々だが、特に大きな課題を3つ紹介する。

1点目は、経験・知見の不足である。生成AIは近年急速に進化・普及をしている新興技術である。そのため、社内に導入や活用推進の経験や知見がある人材は1人もいないというケースも少なくない。


2点目は、自社での活用方法の未確立である。AI導入の議論で頻出のトピックとして「自社の場合、どんな有効活用ができるのか」があるが、活用方法の幅が広いからこそ、導入前に自社での具体的な活用方法や成果をイメージすることは難しい。


3点目は、社内の巻き込みの難しさである。生成AIは多くの人にとって親しみのない不透明なものである点や、情報漏洩のリスクがある点から、一定の層から導入への反発が生まれることも少なくない。


これらの課題により、生成AI導入の意義を理解していても、なかなか推進できないという企業は多数存在する。

AI活用で成果を上げるためのカギ

弊社のこれまでの支援経験に基づき、企業がAIを導入し成果を上げるカギを3つ紹介する。 


1点目は、実践機会・成功体験の提供である。生成AIは誰でも自然言語で利用できるテクノロジーであり、その実力を理解するには、実際に使ってみるのがもっとも手っ取り早く有効だ。初めて使う方であれば、その想像以上の実力にいい意味で驚くはずだ。経営陣から現場の方まで、一人ひとりの「生成AIってこんなに便利なんだ」という成功体験が、AI活用に向けたあらゆる取り組みを押し進める原動力となる。


2点目は、自社や部署ならではのユースケースの創出と展開である。議事録作成やWeb検索の効率化など、各社共通で活用できるユースケースはもちろんだが、自社や部署の業務内容にマッチするユースケースを生み出せると、さらに大きな効率化が期待できる。一方で、業務に合わせて活用ツールやプロンプトをカスタマイズする動きは、一定のスキルが求められるため、各部署のAI活用のリーダー的存在が、活用方法を創出し、同僚に広げていく動きが求められる。


3点目は、自社に最適な方針・計画の策定である。今後自社はどのレベルの活用をいつまでに実現することを目指すのか、どのような利用環境を整えるのか、どのようなスキルレベルの人材をどのように育成するのかなど、主要な方針をトップダウンで決めていく必要がある。現場起点の取り組みが最重要であるものの、一定トップダウンで方針・計画を策定していくことにより、一部の積極層の社員のみがAI活用で成果を出しているという状況を避け、全社としてのAIを活用したDXを実現することに繋がる。


弊社は、「本格的なAI導入を検討しているが、なかなか実行できていない」という企業様を数多くご支援しています。ご興味を持たれたご担当者様は、ぜひ弊社にご相談いただけますと幸いです。

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